陶芸 屋久島日記

ヂガレダー!。3時半から、ほぼ立ちっぱなしで、休みも取らず、スラブローラー回してました。

夕方から、足の裏が痛み出して、まるで縄文杉の帰り道みたいに、目の前がぼーっとしてきて、

うーんちょいと頑張りすぎたみたいです。なんとか、目標の25枚の一歩手前24枚、尺皿のたたらが

できましたが。それも、一つ一つデザインを変えて、立体版画の要領で、レリーフで模様をつけて。

あとは、組み立てがうまくゆくとよいのですが。明日の仕事です。今回の注文の中で、一番大きい皿

だから、気合を入れて頑張りました。水はしっかり補給したつもりだけど、ちょいと、脱水気味かも

しれません。

       8.14

世間はお盆休みのようなので、朝一番で墓参り。散歩がわりに歩いて帰る。途中、二つの牧場を

見ながら。ウシたちもお盆に関係ないようで、お腹をすかせてモーモー泣いてました。それから、

気になっていた、県道際に立てた看板周りの草払い、ついでにバス停周りも。午前中は素焼きの窯づめ。

午後はたたらの皿作り。夕方から、次に作る大皿の準備。型を作ろうと発泡スチロールカッターを

引っ張り出すが、調子が悪く通電しない。仕方なくカッターナイフで成形。明日から、今回注文を

受けた中で最大の大皿をたたらで作ろうと思う。ということは、ウチもお盆に関係なく、お仕事

なのです。

       8.13

レ・ミゼラブルを読み終える。休憩時間に夜中にと少しずつ読み進めてきたのだが。気がつけば、

世間では残暑という季節。ジャンバルジャンという男の人生、秋の寂しさを感じさせる風が

よく似合っている。さよならだけが人生だと言ったのは誰だったか。次は、三国志演義を読み始める。

       8.12

台風の影響か。時折雨が降ってくる不安定な空模様。昨日までのように外に出して乾かすことが

出来なくなった。雨上がりにカッと照らされると蒸し暑いこと、この上ない。今日もたたらの仕事。

ここのところずっと続けている。今日は、型を使って。これまで棚に埃をかぶっていたアイテムを

テストしつつ、まさに試行錯誤の連続で。世間はそろそろお盆の準備に入っているらしいけど、

今年はそれどころでなく、とにかく一歩ずつでも前へ前へと突き進んでいるのです。

       8.11

午後から素焼きの窯出し。朝、口を開けたのだが、あまりに熱いので、昼まで待って。それでも

素手で触ることが出来ず革の手袋をして出す。ぎゅうぎゅうに詰めたので、隙間に手が入らず

いきなり棚板を落として幾つか壊してしまう、ショック。それでも気を取り直して、夕方まで

かかってなんとか出し終える。粗相して割ってしまった以外は、窯で割れたのがなくて良かった。

離れに運んで整理しながら並べたのだが、その数の多さに我ながら圧倒される。これで、まだ

注文の半分ぐらいだからいやあ、恐ろしくなる。こういう時は稲刈り方式に頭を転換する。先を

見るのでなく、やり終えた後を見るという。そうすれば、もうこんなに頑張ったのか、結構いい

仕事してるじゃん、というポジティブシンキングにできると思うから。これから、作る器が

だんだん大きなものになる。やり甲斐もあるが、手腕が見えやすいシビアーな世界が待っている。

       8.10

昨日から、板作りで皿を作っているのだけど、粘土の板を作るためにはたたらという道具を使う。

薄い板を重ねて、針金で切っては一枚づつ外して一定の板を切るのだが、工房には5ミリと7ミリの

タタラしかなかった。そこであり合わせのボードを切って、2ミリのタタラを作った。これを

使えば7ミリと2ミリを重ねると9ミリになる。これで昨日、お皿の板を切ったのだが、どうも

厚すぎてイメージと違う。そこで今日は7ミリで作ってみたが、今度は薄すぎて華奢な感じに

なってしまう。ということは8ミリが最適ということになるが1ミリの板がない。色々探したが

ちょうどその厚さだと、ボール紙しか見当たらない。しかしボール紙をそのまま使ったのでは

ペラペラで使い勝手がよくない。そこで夕方、アクリルのジェッソを塗って補強することにした。

紙に薄く塗り広げていると、妙な刺激があって、突然絵を描きたいという欲望が持ち上がってきた。

今は無理としても、落ち着いたら、また描きたいなと思う。おとといの晩のことだが、酔っ払って、

オークションを見ていて、欲しい絵があって、朝、気がついたら落札してしまっていた。幸い、

高価なものでなくてよかったのだが、潜在意識の中に絵への憧れが、うごめいているのは間違い

無いのだろう。

       8.9

停電が終わって、電気が来た3時半、早速工房へ下りて素焼きを始める。ぎゅうぎゅうに詰め込んだ

ので温度が上がるか心配だったが、いつもより、1時間ほど長くかかったがなんとか素焼きを終了。

ただ、上と下の2箇所で温度を測ったら100度も差があった。手作りであまり均一に焼けない方が

面白いだろうと設計した窯だったがこれほどとは、ちょっとショック。下で1200度だったら

上は300度を超えているかもしれない。前回、下で1250まで上げてしまったので、上は一体

何度だったのだろうか。おまけに、時間も長くかかったから。ほとんど割れてしまった理由が

改めて理解できた気がする。

       8.8

高曇りといったら良いのか、決して曇り空ではないんだけど、ガスっている感じ、おまけに

風が吹かないから、鬱陶しい。じとっと嫌な汗が出てきて。こちらは、窯の中と、離れを行ったり

来たり、何往復したことやら。朝の四時過ぎから夕方まで。入った入った、こんなにギッシリ

詰め込んで焼けるのだろうかと心配になる程。素焼きだから、なんとかなると思うのだが。本当は

早くから火を入れたいところだが、夜中に停電になるというので、4時過ぎてからということに

なりそう。暑い中での窯焼きはしんどいのだけど、そんなことは言ってられないからね。まあ、

本焼きの予行演習ということで。

       8.7

今回の、注文のほぼ前半のろくろ作業を終える。小物中心に作ってきたが、置き場所がなくなって

しまったので、一度素焼することにする。小さい窯では埒があかないので、ガス窯を使おうと思う。

今日は、ぐい呑を削ったり、小鉢を仕上げて刷毛目を入れたり、天気が良いので、外に広げて

乾燥させたりと、作業は色々。素焼きが終わったら、一度本焼きをして、イメージをまとめようと

思う。明るい色ばかりでは深みが出ないし、還元だけでは落ち着きはでても、賑やかさがでないし、

そのへんのバランスとメリハリをどうつけるか。これまでの経験をどう発揮させるかで、成否を

分けることになると思う。

       8.6

二日続いた快晴で、作りかけの器の乾燥が一気に進んだ。乾燥板が足りなくなり、困っていたので

大助かり。この前、32枚作ったところだったのに。全て、使い切るなんて。今日も、一日ろくろに

向かう。鉢とぐい呑を挽く。8月に入って、お客さんがあまり来ない。天気が良いので山に海にと

忙しいのだと思う。こちらも、ろくろの手を取られなくて、集中できてありがたいけれど、

なんか寂しい気もする。ちょっと、暑すぎるのかな。

       8.5

工房の花が咲き誇っている。ハイビスカスにムクゲといった花木の下にはアスターの仲間が白、

薄紫、濃い紫と三色。ルドベキアの黄色、百日草の赤、サルビアグァラニチカが紫、それに

タカサゴアオイにゼラニウム、それらの花たちが白いテッポウユリと一緒に咲いているから

なんともにぎやか。待ちに待った太陽のもとで嬉しそうに競って咲いている。

       8.4

制作に専念していたら、置き場所がなくなってしまった。台風の雨もあって、乾燥が追っつかない

のも一つあるが、二人でものすごい勢いで作ると、こういうことになってしまう。今日は、中国人の

お客さんが、体験の予約をしているとやってきて、調べてみたら、確かにメールが入っていたが、

こちらも気がつかないで、準備をしていなくて、お断りするしかなかった。翻訳の文章もわかり

づらいし、元々英字で来たので、スパムメールだろうと開けなかったということもある。先方も、

返事の確認なしでやってきたわけで、中国ではこのような予約が普通なのだろうかと首を

ひねってしまう。英語もあまり通じないし、どうやって対応したら良いのか、難しい問題が

これから、出てきそうな気がする。

       8.3

朝から間歇的に雨が降る。それも土砂降り。一体何の雨なのかと天気図を見るとあの台風の

尻尾がかかっている。近くにいた時には、ほとんど降らなかったのに、遠く離れて今頃降らすとは、

これまであまり経験したことのない台風だった。過去形にして大丈夫だろうか。また戻ってきは

しないだろうか。近頃の気象は何が起きてもおかしくないから。娘が、赤ちゃんを抱いて帰ってきた。

旦那と三人で。初めて見る孫の顔。よその赤ちゃんとはやはり違うものだと思う。抱いてないと

泣くというから、しばらくは賑やかになりそう。次男も家の床を足でどんどん鳴らして、大きな

音を出す。まさに協演ということになりそう。これに犬のスズの鳴き声が加わったら、大合唱と

いうことになるだろう。

       8.2

八月です、今日から。恐ろしい勢いで日が過ぎてゆきます。一日があっという間で、一週間が

あっという間で、一ヶ月があっという間です。その間には、大雨があり、猛暑があり、台風が

来ます。時々子供が熱を出し、腰を痛めたり、膝を痛めたりしながら、毎日、土にへばりつき、

ろくろを回し、窯を焚いて、上手く焼けたと喜び、思ったように出来なかったとがっかりし、

朝は畠に下りて、虫に食べられたと嘆き、枯れてしまったと胸を痛め、綺麗な野菜が採れると、

真っ先に家に持って帰り、甘いだとか辛いだとか、柔らかいだとか、一喜一憂の日々。あれ!、

何書いてるのだかわからなくなってしまいました。

       8.1

二人で、ガンガン作り出したら、まず置き場がなくなった。離れを乾燥用のスペースとして使う

ことにした。次に足りなくなったのが板。ろくろで挽いて削るまで並べて置くための。そこで、

ベニアを切ることにする。外は台風で時折雨が降ってくるので、体験工房を片付けて、ベニヤを4

5センチ角に切り分ける。4枚から、合わせて32枚の棚板が出来た。これだけあれば、当分は

足りるだろう。昨日から、台風接近で船も欠航になっている。何しろぐるーっと一回りして

いるのだから迷惑な話。その割には、今の所、風も吹かず、雨もそれほど降ってこない。

まだ、油断はできないのだが。

       7.31

次男が、夜中に熱を出し、朝計ると2ヶ月ぶりの39度越え。肺炎かなと診療所へ行ったが、血液検査

ではどうやら白。一安心するが、白血球が多いので、体に何かの菌が入っているらしい。夏風邪

じゃないかと思うのだが、なんとか明日までに下げないと、また診療所へゆくことになる。

そんなわけで、今日の仕事は予定の半分しか出来なかった。今朝も4時から働いていたのに。

明日はもう少し早起きしないと。台風も、この辺に停滞して、下手すると、この島を一回り

してゆく気配も。嫌な感じ。焦りは禁物、色々起こるものだなあと、思わず笑ってしまいます。

       7.30

スムージーのすごいところは、丸ごと摂取できるところだ。昨日まで、小玉スイカを使っていたが、

タネだけは取り除いてあとは皮ごと飲んでいた。何かで、スイカの白い部分に栄養があると

書いていたから、余すところなく利用したことになる。次はメロンを使ってみたが、こちらも

皮まで細かくして飲んでいる。一つだけ、心配なのは農薬の問題。もし大量に農薬を使っていたら、

皮が一番多く含んでいるのではないかと。それとも、すでに染み込んでしまって、変わりないの

だろうか。今年、メロンを育てようと何度か試みたが、苗から畑に移したところで、全て虫に

食べられてしまった。スイカは今も小さいのができているから、特別虫が好むらしい。昔、食べた

あと捨てたタネから勝手に芽が出て、大きく育ったことがあった。あれは季節外れの頃だったの

だろうか。今朝、スムージーを作るとき取り除いていたタネ、試しに畑に撒いてみようかしらん。

       7.29

今朝の仕事で、年末のを前倒しした仕事の、前半戦に区切りをつける。これだけのスピードで

こなしたことはなかったが、それだけ頑張ったということ。そして、次の仕事に取り掛かる。

この仕事は、二つの特徴がある。数が多いこと、そして、納期が短いこと。つまり、条件が

厳しいということになる。それに、先方はクオリティーの高いものを希望している。果たして、

できるかなと、少し躊躇したのだが、できるところまでで良いというのと、かなりの部分まで、

こちらに任せてもらえそうということも、やる気を起こしてくれた。これまでの、陶芸人生の中でも、

かなり越えるのが難しい、ハードルではあるが。四十数年というこれまでの歳月の中で、培った

全てを出し切れたらという、新たな戦いが始まることになる。

       7.28

近頃、バルサミコ酢が気に入って、何にでもかけてしまう。昨日はカレーだったが勿論かけたし、

冷奴、刺身、酢の物にまで駄目押しのようにかけている。何が気に入ってるのかというと、独特の

コク感が好きなのだ。それに酸っぱさにまろやかさがある。体が疲れているせいもあるのかも

しれない。何かでアイスクリームにかけているのを見たことがあった。バルサミコ酢は、島の

スーパーに売っているが、小瓶に入って、2種類だけ。これもテレビで見たのだが、海外の番組で、

何年も寝かせた超高級なものが、凝った瓶に詰められて、目の玉が飛び出るような高い値段で

売られていた。一体どんな味なのか、一度は味わって見たい気もするが。オリーブオイルも

ピンキリで良いものはかなり値が張る。そこまでではないが、そこそこのを買って見たことが

あったが、正直あまり違いがわからなかった。だから、今はその辺のスーパーで売っている

やすいものに落ち着いてしまった。いくら良いものを買っても。口を開けて、早く使い切らないと、

結局は酸化して味は落ちてしまうし。分相応ということで。

       7.27

今朝、起きようと布団で寝返りを打ったら、腰にピキーンという痛みが走った。やばいぞ!と

そろそろ動いて、体をほぐしてなんとかごそごそ歩いてみた。時々、ピリッといった痛みが

走るが、それもだんだん治って、なんとか1日仕事を続けることができた。息子も、朝、次男を

椅子にあげようとして、同じように腰を痛めたとかで、かばいながら動いていた。これから、

忙しくなるというのに、この有様。情けないやら、怖いやら。今は寝ている暇はない大切な時、

そんな時に限って、厄介なことが起きてしまう。こればっかりは注意してなんとかなるという

ものでもないのだけれど。

       7.26

役場、銀行、納品、棚卸と走り回ってきた。帰ってきたら、二つのホテルの人がきてくれて、

あれこれと打ち合わせ。なんと、慌ただしい1日だったか。おまけに夜中の2時過ぎから仕事を

していたから、昼過ぎの眠かったこと。昼は港でパンをかじって終えたのだが、目の前には

大型客船がゆったりとした姿で停泊していた。おそらく、同年輩の人たちが、優雅な船旅を

楽しんでいるのだろう。人の暮らしとは面白いものだとお思う。まさに、カゴに乗る人担ぐ人

そのまたわらじを作る人、というのを実感したわけ。これで、当分は外出することもなくなりそう、

また、仕事三昧で突っ走るのだ。

       7.25

3時に起きて、仕事をするのがすっかり定着してしまった。布団に入るのが8時で、途中1,2回目が

覚めて本を読んだりしているから、だいたい6,7時間ぐらいは睡眠時間を取っているから、体調は

すこぶる良い。それに、今朝は、畑で肥料まきを1時間ほどして、汗も流して、健康的でもあるし。

毎朝のスムージーも畑で採れた、エンツァイ、ジャワほうれん草、スイスチャードなど取り立ての

無農薬野菜を摂取できている。朝の散歩の、今朝の空は、まるで秋のようなうろこ雲がピンクに

染まって、これから夏本番なのが嘘のような気がした。午前中は納品の準備をして、午後はいつもの

仕事に戻る。今週いっぱい頑張れば、やっと、本職の制作に戻ることができる。すでに、息子が

取り掛かっているお皿作りに二人で取り組むことになる。

       7.24

レ・ミゼラブルの3巻もだいぶ読み進んできて、コゼットとマリユスとの恋話が多くなってきた。

そろそろ、登場人物たちも揃ったかなと思うのだが、作者の想いも伝わってきた気がする。それは、

タイトルの悲惨な人々、とも通じるのだが、この物語に登場するすべての人たち、主人公に始まり、

不幸に死んで行った女、その娘、主人公を追う警官、盗賊たち。それらを愛すべき人として描き、

すべてが状況次第ではより悲惨な人にもなり、ひととき幸福感を感じる時もあるが、最後には誰もが、

死んでしまうんだよ、というメメントモリのメッセージを伝えようとしているのかなと思うのだけれど。

果たして、どのように話を収束させるのだろう。

       7.23

午前中は、時折雨が降って来たが、午後からは回復して、すっかり夏空が戻って来た。地元のお祭りも、

1日遅れで、開催できそう。と、言っても、ここ十数年行ったことがないが。人が集まるところが

苦手なのと、次男を家に置いてゆくことも嫌なので。今日も、変わらず、朝3時から仕事をして、

5時まで頑張ってしまった。途中の休憩を引いても、12時間働いたことになる。椅子に座っての

手仕事だから、ラジオを一日中聴いて過ごしている。夕方の番組で、今年の下半期の運気アップ術、

というのをやっていて、最後に、ところで下半期っていつからですかと出演者が訊いていた。

七月から始まっていますということで、そうだなあ、今は下半期なのだと改めて、確認することに。

その七月も、残すところ十日ほど。恐ろしいスピードの時の流れに、必死でもがいている自分が

いるのがわかる。

       7.22

今度の台風、割と遠いし、それほど大きくないと思ったが、結構風が強いし雨も時おり激しく

降ってくる。地域のお祭りも明日に順延になった。船も欠航だから、のんびり仕事ができると

思ったが、ガイドブックの取材が来たり、注文を受けていた器を取りに来たりと、なかなか

忙しかった。まあ、仕事は一区切りついたのだが、次のステップがなかなかきつい。できれば、

今月中に終わらせたいところだが、初日の今日の調子だと、かなりきつそう。一生懸命働いて

いるのに、仕事は遅々として、はかどらない。焦りは禁物だが、かといって、へらへらやっていても、

どうにもならなくなりそう。先は長いのだから、どっしりと腰を据えてやってゆかないとと思うのだが。

       7.21

台風の影響だと思うが、時折ザーッと降ったかと思うと、陽が照るといったような、不安定な空模様。

八月、お盆を過ぎるとこういった天気が多くなるのだが、まだ七月、今日から夏休みといのだが。

まあ、夕方の庭と畑の水撒きはしなくてすむけど。ハウス内のキュウリは虫にやられて早くに

枯れてしまったが、畑の方のがなんとか頑張ってくれて、毎日、食べるのにちょうど良いぐらいに

収穫できている。あまり沢山出来すぎても、あっという間に馬鹿でかくなって、困ってしまうから、

見落とさないように気をつけて、小さめで取るようにしている。それと、ハウスのまんがんじとう

がらしが何本か生き残ってくれて、食卓によく乗るようになった。唐辛子ということだが、全てが

辛いわけではなく、3本に1本ぐらいのわりで当たる程度。香りがピーマンよりも強くて、美味しい

気がする。先日、夏野菜のカレーに入れたら、皆の口から美味しいという感想が聞かれてちょっと、

嬉しくなる。ナスもボチボチだが、実がつき始めて、なんとか虫と戦ってくれている。完全に

やられてしまった、トマトは、諦めきれずに、次のタネをまいてようやく芽が出てきたが、すでに

何本か虫に食べられて、果たして何本残るやら。まあ、それでも、去年に比べると、ほんの少しだが

進歩しているかなとも思うのだけれども。

       7.20

この頃、夕方外に出ることがある。夕飯を済ませて、外がまだ明るいので、スズを連れて庭に下りる。

西の空が茜色に染まって、だんだん色が濃くなってゆくのを眺めながら、草を抜いたり、水撒きしたり。

スズも気持ちよさそうにしゃがみ込んで、あっちこっちを眺めている。昼の暑さも、さすがに

少しずつおさまって、時折風が吹いたりすると、1日の疲れも、癒される気がする。近頃、畑に

いる時間が減ってきたのを、なんとか取り戻せた気がして、新たな愉しみになっている。

       7.19

あまりの暑さに、頭がぼーっとして、今日一日、何があったのか思い出せない。ただ、パソコンの

ネットの回線が悪くて、繋がらなくて困った。ルーターに触れるとかなり熱を持っているのがわかる。

この前、壊れたタブレットは、スイッチも入れないのに勝手に作動してすぐ電池切れしてしまった。

前のパソコンも、勝手に起動して手に負えなくなった。あの頃は雨の頃で、工房は粘土の細かい埃と

湿度とで電気が勝手に流れたのが原因ではなかったかと勝手に想像した。特に、パソコンが置いて

ある休憩室は西向きで、暑さがものすごく、今日など、作業場でお茶にしたほど。お茶は毎朝

クーラージャーに麦茶を入れて持ってくる。冷蔵庫にはペットボトルのお茶が入っているのだが、

そこまで歩いてゆくのが面倒なので、作業場に置いてできるだけこまめに飲むようにしている。

今朝は、ハウスに寄ったらレモンバジルの花が咲いていたので、摘んでジャーに入れてみたら、

ほんのり爽やかな香りがして、すっきりした喉越しで美味しかった。

       7.18

工房が凄まじいことになっている。夕方5時現在で35度。炎天下のような気温。朝からの本焼きと

相まって。今朝は調子に乗って、3時半から仕事を始めて、昼休みにも、中国からのお客さんが

あって昼寝し損ね、午後はアクビの連続で、すっかり仕事のペースがダウン。充実感はあったが、

ちょっとセーブが必要かも。今朝、カミさんからも釘を刺されたし。昔個展をやってた時みたいに

やりすぎて体を壊さないようにねと。確かに、どうも、上手にコントロールすることができない

性分なので。もうだいぶ齢も重ねてきたのだから、少しは学習しないといけないところなのですがね。

       7.17

素焼きの窯出しをしたり、釉薬をかけたり、窯づめの準備をしたりと、どっぷり陶芸作業に励む。

陶器屋さんだから、当たり前だけど。それに、連休最後の日で、お客さんも来てくれて、なんだか、

急に忙しくなった気がする。夏のシーズン、暇なようじゃ困ってしまうのだが、この暑さだから、

無理すると壊れてしまいそうだし、のんびりというわけにもゆかないし。いつもの、慌てず焦らず

諦めずでやってゆこうと思う。

       7.16

晩酌をして、夕飯が済むと、あっという間に眠くなって、布団に潜り込んでしまう。すると、

大抵は12時から3時ぐらいの間に目が覚めて、あとは本を読んだり、ネットでニュースを見たり

して、過ごす。4時になったら起きて下りることにしている。これまでは畑だったが、今は工房へ。

制作モードに入ってしまった。本当は畑にゆきたいのだが、それどころではなくなったので。

だからと言って、外仕事を放棄したくはないから、いかに効率よくできるか。今は試行中だ。

三時間の作業をどうすれば30分で済ませるかという。工房のはいつも秋にやっている仕事で、

もう40年以上続けているので、手の内に入ってはいるのだが、何せ、この暑さの中でやるのは

初めてなので、調子が狂ってしまう。何が一番狂うのかというと、気分ということになる。夏が

終わって、物寂しくなる頃に、ゆく夏を思いながらやっていたので。毎年、山頭火の句集などを

読みながら。山頭火の、好きな句で、「この道をいくたり行きし 今日は我ゆく」というのが

あって、それを読むと旅心が刺激されて、あー何処かへゆきたいなあ、なんて遠くを思うのだが。

今年は、どうすれば、無事年を越せるのだろうという、かなりの現実感で、日々を送っている。

       7.15

あの長雨の後の暑さ。急に照りつける日差しに、野菜たちも耐えられず、タフなカボチャまでが

病気になってしまった。いくつかついていた実も、どこへ行ってしまったのか、いくら探しても

見つからない。ハウスの中では、まずトマトが枯れ、ズッキーニも全滅、キュウリは虫に食べられて、

葉は葉脈だけを残して終わってしまった。ピーマンは7割が枯れて、ハーブ類も暑さで、生き残って

いるのはバジルぐらいだけ。畑ではサトイモとさつまいもは元気だが、何しろ異常発生のコオロギが

無数に蠢いていて、タネを蒔いて芽が出ても、ほぼあっという間にきれいに食べられてしまう。

なんとか、エンツァイとヒユナが生き延びて、朝のスムージーの材料になってくれるが、ナスも

虫食いで元気がないし、ツルムラサキはだいぶ育ってきたが、生でスムージーに入れたら、苦くて

とてもダメだった。なんにしても、夏の畑は難しい。特に屋久島では。それでも懲りずにミニトマトの

タネをまき、ハウスに余っている色々なタネを蒔いて頑張っているが、そのうちまた、台風が来たら、

どうなってしまうのやら。まあ、諦めたらおしまいだから、目立った草だけは取り続けようと

思っている。

       7.14

昨日、やっとの事で南九州の梅雨明けが報じられて、名実ともに夏ということになった。

そうなると、暑さは覚悟の上だが、空を見上げるとなんだか秋の雲のような高いうろこ雲が広がって、

紫色に輝いて、夏を通り越して秋が来たような錯覚を起こさせる。レ、ミゼラブルも3巻目に入って、

思ったよりも読み進んでいる。この前に読んだモンテ・クリスト伯と国も時代も近いので、あの、

ナポレオンが台頭して、失脚した時代の様子がかなりわかってきた気がする。あの時代に続いて

我が国では、幕末から維新が始まり、ご存知西郷どんの時代に移ってゆくわけだ。それが今から

150年前だから、実際はそう遠い時代ではないと言えるだろう。ところで、レミゼラブルとは

惨めな人々という意味だという。いつの時代にも、惨めな人はいるわけで、それは言い換えれば

不運な人とも言えて、戦い続ける人とも言えるのかもしれない。現代人が共鳴するのもそこなの

かなあと思うのだが。

       7.13

昨日は、体がしんどくて、この調子ではこの夏越せないんじゃないかなあ、なんて思ったりしたんだ

けど、今日は慣れてきたのか、だいぶ楽になった。それに、朝思い切って動いて汗をいっぱいかいた

のが良かったのかもしれない。うんと汗を流して、たくさん水を補給する。やはり夏はこれしかない

のかな。テストピースづくりがひと段落して、作りかけの器に化粧を施し、午後から、次の仕事に

取り掛かる。この仕事は本来は秋から年末にかけてやることになっていたのだが、予定をうんと

前倒しして、この時期から取り掛かることにした。どうしても、秋の仕事のスケジュールを空けて

おきたい事情が生まれたので。いくつか話があって、どちらも実現するかどうか、はっきり

してはいないのだけど、どういうことになっても、柔軟に対応できるゆとりが欲しいので。

本当はどの仕事も、押し詰まって、押し詰まってバタバタするのではなくて、早めに進めて

おきたいとは思っていたのだけれど、なかなかそういうふうにいったことはなくて、終わって

みれば、ギリギリなんとか間に合ってよかったというのが、これまでだった。果たして、どう

なることやら。先のことは予測がつきませんが。

       7.12

どこまでもどこまでも、青い空。ついこの前まで、重たい雲に覆われていたのが嘘のよう。全く、

極端な島だ。暑さも、はんぱねえ!、って感じで、頭がぼーっとしてくる。体が慣れるのに時間が

必要だ。おまけに、夜中、次男が起きていて、昨夜も襲われたから、寝不足も手伝って。半日、削りを

していたら、肩から首から背中と痛くなった。もしかしたら、風邪菌が入ってるのかしら。午後、

体験が入って、かなり消耗する。楽な仕事ではないと思う。

       7.11

昨日から、お日様が顔を出して、それにつられたかのように、お客さんも動き出して、今度はその

お客さんを相手にする、お店の人たちが動く出して、身の回りがわさわさしている。昨日から、

工房は実験室状態で、データを取りながら、新しい組み合わせのテストを始めて、とっちらかり

出したというのに、今度は体験の予約まで入ってきて、どう整理をつけたらよいのやら、ちょっと、

バタバタしているのです。

       7.10

朝、8時前に封書を投函しに郵便局へ走ったら、いつも入り口付近の道路端に座っている人が、

やってきて、「ようやく陽が差したが」、と話しかけてきた。顔を近づけて大きな声だったので

一瞬びっくり、ようやく「、雨ばっかりだったからねえ」と言葉をつなぐことができた。彼は、

いつも、あそこが定位置で朝からずっと座って、店に出入りする人や郵便局にやってくる人を

見ている。そんな彼も、毎日の雨では、家にこもっているしかなくて、きっとフラストレーションも

たまっていたに違いない。急に晴れたし、おまけに風も強いから、こっちは大忙し。作ったものが

すごい勢いで乾きだした。それに、もう一つ。新しく使うことになった素材のテストを始めたので。

基本になる材料が、手に入らなくなって、一から組み合わせを考え直さなくなった。もう少し先に

やるつもりだったが、事情が変わって、ここでやることになった。これから先の、我が工房の

ベースになる部分なので、慎重に見極めつつ、最良の組み合わせを、探さなければならない。

       7.9

今週は、なんて忙しくしてるんだろう。休日だというのに荷造りしたり事務仕事したり、バタバタ

している。なんだか、このまま下半期突っ走ることになるのかしら。のんびり、畑仕事なんて

思っていたのが、流れが変わってきたみたいで。流れといえば、大雨の被害がものすごいことに

なっている。水に浸かった家を見ていると、命が助かっても、これからどうやって暮らしてゆくの

かと、ひとごとながら、絶望的になってしまう。忙しいなんてぼやいては、ばちが当たりそうだ。

       7.8

昨日の夕方、パソコンに向かっていると、突然停電してしまった。ちょうど、ちょっと、長い

メールの文章を書いていた時だったので、がっかり。また最初から書き直しかと、思っていたが、

今朝工房で開いてみると、なんと生きていた。昔なら、まちがいなく消えてしまったのだが、

こんなところにも、進歩があったのかと感心したのだが。まあ、パソコンで良かったわけで、

電気の窯を焼いている時だと悲惨なことになって、ひと窯全部ダメなんてこともありうるわけで、

それが陶芸体験の作品だったら、やり直しがきかないだけに、不幸中の幸いということになる。

屋久島の電気事情は昔に比べると、かなり良くなってはいるが、台風直撃となると、停電が長引き、

冷蔵庫の中のものがすっかり腐ってしまうなんてこともよく起きた。去年からだったか、発電機を

手に入れて、、停電になるとまずは冷蔵庫に繋ぐようになって、かなり助かっている。ただ、

テレビは回線が電気が切れると作動しないために、映らなくなってしまう。人間てやつは、

欲深いというか、少し状況がよくなると、その上を望むらしい。昔は、ろうそくをつけて、

じっと我慢していたのに。

      7.7

眠い、昨夜の寝不足がこたえている。近頃、横に寝ている次男の興奮が激しくて、ゆうべも足の

裏で床をドンドンけって、ものすごい大きな音を立てていた。床だけなら、なんとか我慢できるが、

それが顔とかを直撃したら、鼻の骨など簡単に折れそうなものすごい力なのだ。最後は体全体で

反り返ってシーソーみたいな動きになった。あまりに危険なので、鎮静剤の座薬を入れて、落ち着かせて

寝かせることにしたのだが、その後こっちががなかなか寝付けなくなって困った。お酒でも呑もうかなと

思ったが、カミさんがよくないと止めるので、おとなしく「レ・ミゼラブル」を読んでいたら、

今度は内容のあまりの展開に興奮してしまいまたまた寝付けなくなってしまった。結局四時には

起きて、ヘッドランプをつけて畑の草取りをすることに。畑にいると、不思議と、雑念が消えて、

心が落ち着いてくる。今日は土作りとろくろ作業だったが、器を作り始めたら、眠くて眠くて、

頭がぼーっとして体が言うことを聞かない。それでもなんとか、一日、仕事をして今日の予定ぶんは

終えることができたが、この調子だとまた早く床について、夜中に眼がさめると言う、悪循環に

ならないと良いのだが。

       7.5

我が工房は、電波の加減で鹿児島の放送が入らず、主に宮崎のラジオ放送を聴いている。宮崎では、

台風一過の青空で爽やかな一日と言っているが、ここ屋久島では、雨雲が居座って、時折ザーッと

降りつける嫌な空模様が続いている、昔、ここの人から聞いた話では、鹿児島の天気予報よりも

宮崎の方が当たると言っていたが、今回はだいぶ違っている。それでも、三日続いた欠航から

ようやく海も凪いで、ガラガラだった店の棚にもモノが並んだと買い物に行ったカミさんが

言っていた、ただ、鹿児島からの物資が届く時間には、待っていた人たちで大騒ぎだったとのこと。

いかに本土からの依存が高いかを物語っている。なんとか、少しでも自給の野菜を作りたいと

思うのも、ささやかな抵抗と言えなくもないと思う。それにしても、これだけ雨が降り続けると

畑は水浸しで、野菜の根は腐って、作物の多くが枯れてゆく。これで、カーッと日が照ると、

また野菜は耐えきれずに枯れてしまう。夏の屋久島の食卓に野菜が少なくなるのももっともだ

なあと痛感させられる。

       7.4

台風が遠ざかりつつあるのにこの蒸し暑さ。それに雨。何しろここはまだ梅雨明けしてませんから、

関東の方が早かったのですからねえ。鬱陶しい上に、窯に火を入れてます。暑さが熱さになってます。

昨日、ビニールハウスを台風に備えて養生したのに、今日は元に戻す作業です。これを何度繰り返す

ことやら。だんだん要領をつかめるとは思いますが。工房では、窯を組み上げてテスト焼成です。

これをしっかりしておかないと、寿命が違うらしいのです。そして、次の本焼きのための釉薬がけ。

新しいチャレンジもあって、楽しみもちょっぴり。明日は、かみさんの誕生日です。ワンステップ

上る一歩手前まで来ました。お互い、この歳で、名実ともにじいちゃんばあちゃんになりました。

末の娘に初孫が生まれたのです。先月のことでした。二人とも、人一倍、心配しました。次男の

ことがありますから。健康な様子を写真を添えて送ってくれます。次男が生まれた時は、目の前が

真っ暗で、一生笑って暮らすことなんてないだろうなと、世間の人が桜を見ながら楽しそうに

しているのを、眺めたものでした。そんな次男も、家で家族とともに今も、すったもんだ

しながら、なんとか日々を送っています。もちろん、辛い時もあるし、大笑いする時もあります。

30数年間、オムツを替え、食事の世話をし続けてくれる、かみさんの体力も心配になります。

無理をせず、ニコニコ暮らしてゆけたら良いなと思っています。娘たちも、そんな明るい家族に

なってくれると信じています。8月には、赤ちゃんを連れて帰ってきてくれることになっています。

台風とかが直撃のタイミングにならないと良いのですが。明日は、久々にケーキでも焼こうかなと

思っています。

       7.3

台風が近づいて、雨風が強まってきた。直撃はなさそうだが、それなりの備えは必要。特に、

ビニールハウスは用心しないと。風が吹き込まないよう、密閉して、ビニールの上に被せていた

遮光ネットを取り外す。それから、ロープでハウスが揺さぶられないように固定する。今回は入り口と

裏と中ほどを。直撃の時は、もっと何箇所にもロープをかけようと思っているが、遠そうなので

ちょっと手抜き。ていうか、ロープがうまくしっかりと結ぶことができないのだ。やってみると

難しいもので、なかなかピンと結ぶことができない、今度しっかりと練習しないと、肝心な時に

役に立たないをいうわけ。工房では電気の窯を分解して、あっちこっち大修理をする。修理用の

部品は前に買っておいたのだが、エレメントがそろそろ交換時期になったのを良い機会にと。

もう、かなり使い込んだので、そろそろ買い替えどきなのだが、なかなか思い切ることができず、

なんとか騙し騙し使い続けている。来年あたり、新しいのに変えようかな。今日は、次男の世話も

あって、工房と家とハウスを行ったり来たり。今夜はサッカーがあるというので、一度は見て

おかないとと思うのだが。

       7.2

モンテ・クリスト伯を読み終えた。次は「レ・ミゼラブル」に入る。時代はほぼ同じナポレオンの

全盛期を過ぎて没落する頃。作者はかのヴィクトルユゴー。主人公は、ジャン・ヴァルジャン。

パンを盗んだことから19年間の入獄をした男。あまりに有名な話だが、さてさて、どのように

展開してゆくのか。今日から七月でもあることだし、ゆっくり味読してゆきたいと思う。

       7.1

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