陶芸 屋久島日記

朝、工房へ下りて真っ青。昨日形が持っていた、大きなオブジェに亀裂が入っている。濡れ雑巾を

かけて、柔らかくしたのが裏目に出たらしい。弱いところに力がかかって、潰れかかって、

ひびが入ったらしい。しかし、簡単に諦めるわけにはゆかない。何しろ、5日かかっているのだから。

古いシーツを割いて、ぐるぐる巻いて、その上から荷造り用のテープを巻いて締め上げる。ひびが

狭まったところに、粘土で補強を入れる。なんとも、荒療治。外科手術のよう。そして、内側に

電球を入れて、乾かす。昨日やった土を柔らかくして、馴染ませるのとは逆の方法。もう、

訳がわかりませんが。そして、昨日の夕方壊れたオブジェに再挑戦するが、またまた、あえなく

ペシャンコになる。いろいろ手を替え品を替えしても、どうしても形にならない。そこで、

半日かけて内型と外型を作って、土の板を抑えることに。これなら、とりあえず崩れることはない。

しかし、問題は、明日だ。型を外すときに、どうなるのか。こればかりはやってみないとわからない。

天に任せるしかないだろう。ここのところ、毎日、心臓に悪い日々が続いている。

       10.31

朝、ドキドキしながら工房へ。昨日のオブジェが真っ二つになっているのではないかと。結果、

なんとか形は保っていました。しかし、ちょっと歪んだような気もします。作戦を変えて、全体を

ビニールで包んで、ゆっくり乾燥させて様子を見ることに。そして、台座をろくろで挽いて、

次の原型作り。遅々として進まない中、最後の最後に哀れ、ばさりと崩れ落ちてしまいました。

ははは、今日は、ダメでした。明日から出直しです。そうそう、朝、タマネギの苗を植えました。

去年はほとんど、腐ってしまったのですが。懲りることなく、今年も挑戦します。しつこく

諦めないというのが、もしかしたら唯一の、長所かもしれません。もちろん、短所でもあるのですが。

       10.30

ここ3日、ようやく、だいぶ乾いてくれたからと、支えを外したら、ぱかっと割れてしまいました。

大きな、オブジェの話です。ちょっと早かったのかなあ、それとも、強度が足りなかったのかなあ。

前に、小さいのを作った時は、うまくできたのに、やはり、この大きさだと難しい。わが、人生でも、

最大級だし。それだけ、重くて、一人で外そうとしたのが無理だったのか。慌てて、濡れ雑巾で

戻そうとしてみたけど、おそらく、90パーセントダメだろう。ああ、時間がもう少しあれば、

もっと、じっくりやれるんだけど。いつも、時間との勝負になる。また、最初から、やり直すのは、

しんどいなあ。今更、どうしようもないから、明日考えよう。

       10.29

昨日、珍しくお客さんで、夜、日が変わるまで呑んで、かなり寝不足。朝も、6時過ぎ起きだった。

大きなオブジェに挑戦して、なんとか一つだけ、おおよその形を作る。いくつか作ってみますなんて、

軽口叩いたことを反省する、だって、ひとつ作っただけで、もうヘトヘトだから。それでも、

諦めないで、なんとか、あと二つは作ってみようと思うけれど。

       10.28

昼から、オブジェを作り始めようとするが、体が、全く動いてくれない。指の先ほどの、小さい

仕事から、いきなり大きなオブジェ作りは、あまりにも違いすぎて、脳も体も反応してくれない。

それではと、紙にスケッチしてみるが、これが、ひどい。紙に描いてこの酷さでは、実際に作った

としたら、目も当てられないものになる。それでは、最初に部分を作ってから、つなぎ合わせて

全体を作ろうと、とりあえず、土を伸ばすが、不安ばかりが湧いてくる。こんな調子で、本当に

作れるのだろうかと。依頼人には、さも自信ありげなことを伝えてしまったが、今は完全に喪失状態。

なんとも、情けない気分。こんなことで、この先、どうにかなるのだろうか。目の前が真っ暗になる。

       10.27

今やっている仕事と、並行して、オブジェを作ろうと、古い個展の写真をさがしたり、これまで、

ノートに描いがスケッチを見たりしながら、アイデアを絞っている。これは、自主的な作業で、

もし、納得のゆくものができたら、依頼者に見てもらおうと思っている。期限は1ヶ月。その間に

造形して、素焼きして、本焼きまでしなければならない。ほとんど制約がなく、自由に作れるとなると、

これまた、あまりに茫漠として、途方にくれそうになる。昔、個展を開いていた頃のことを思い出して、

自らを鼓舞して、無理矢理にでも、追い込んでゆかないといけない。まだ、枯れてないぞという、

意欲を掻き立てて。

       10.26

今朝は、里芋堀り。小ぶりの芋が多いが、台風で倒されていた割には、腐ることもなく、収穫できた。

明日、残りを掘り上げれば、畝が空くので、昨日、買ってきた、大根の種が蒔けそう。半分諦めていた、

冬野菜も、なんとか、なりそうな感じ。これも、手がかからない、不耕起栽培だからだと思う。

       10.25

一ヶ月ぶりの外出。ホテルの売店の棚卸のために。車の中で、カミさんが、何度も繰り返す。

あの子がもう31か。そう、今日は、末の娘の誕生日。結婚して、初めての子を出産した。

31年前、上の二人は、東京の病院で出産したのだが、娘だけは、島の自宅で、お産婆さんが

取り上げてくれた。今、パソコンを打っているこの部屋で。次男の付き添いで、鹿児島に行ってる時、

電話が入って、生まれそうだというので、大慌てで、飛行機に飛び乗って、戻ってきた。ちょうど、

学生の駅伝大会の最中で、道路が走れず、農道を必死に辿って、家までたどり着いた。島の反対側に

住む、お産婆さんが、駆けつけてくれて、産着の準備も間に合わず、新聞紙にくるまって生まれて

きたあの子が。かみさんではないけど、確かに、よくぞここまできたものだと思う。年子の、

上の兄が、重い病気を背負って生まれて、人からは無謀だと、言われたのを、押し切っての、

出産だった。孫が、近頃人見知りを初めて、父親が仕事から帰ってくると、泣くのだという。

それも、成長の段階の一つだと思うが、父親としては、かなり辛いらしい。そんな話を車の中で

聞かせてくれながら、何度も、あの子がもう31かを繰り返す妻。本当に、いろいろあったものなあと、

車を走らせながら、いろいろな出来事が頭をよぎる。そして、お互い歳をとったなあと、心の中で、

つぶやいている。

       10.24

今日も芋掘りから。シルキースイートという品種。去年に比べると、全体的に小さい。やはり、

肥料をあまりやらなかったっからか。ほぼ、ほったらかしでも、それなりに育ってくれる。

サツマイモというくらいだから、ここにあっているのだろう。みかし、コメがうまく育たなかった

頃は、代用の主食として、頑張ってくれただけのことはある。掘った跡が空いたので、大根の

種を蒔こうと思っている。

       10.23

今日も、朝は芋掘り。今年は、2種類のサツマイモを植え付けた。一つは、去年も作った

シルキースイート、もう一つは、初めてのハロウィンスイートという品種。今日掘ったのは、

ハロウィンスイートの方。こちらは、オレンジ色の品種で、屋久島で、ニンジンガライモと

呼ばれていたのに近いと思う。まだ、食べていないので、味の方はわからないが。しばらく、

置いておくと、甘みが増すというので、今は、ベランダに広げて、日に当てている。

       10.22

ようやく、普段の暮らしが戻ってきた気がする。何しろ、突然飛び込んできた仕事で、期限に

間に合わせるため、朝も3時4時から、ろくに休憩も取らず、しゃかりきでここ数ヶ月働いてきた。

それも、なんとか、区切りがついて、荷造りまで終わり、あとはあちらからの連絡待ちとなった。

仕事は押してはいるが、それでも、いつもの年末のペースでなんとか目処もついてきた。そこで、

今朝は久しぶりに畑に降りて、芋掘り。2時間ほどで3畝。まだ、だいぶ残ってはいるが、とりあえず

収穫する。数は思ったほど取れなかったが、馬鹿でかい芋がゴロゴロ出てきた。去年と同じような。

今年は、自分で苗も育てたから、文字どおり1から育てたので、喜びもひとしおだ。そのあと、工房の

BSアンテナを取り付けて、なんとかテレビが映るようになった。日曜日は、10時からのイタリアの

小さな村の物語が楽しみなのだが、今日からまた観ることができるようになった。昼には、家の方の

BS放送も復活した。まだ、家の屋根の修理が残っているが、それも暇を見て直そうと思う。

午後はぼちぼち、筆を持って、仕事を進める。夕方、香港からの若者が立ち寄ってゆく。隣の集落から、

運動会の賑やかな声も聞こえてくる。秋だなあと思う。

       10,21

天気も良く、だいぶ涼しくなって、秋の気配が増してきた。今年は、大きな台風がいくつかきて、

近所で毎年綺麗に黄葉する銀杏も葉を落として無残な姿になっている。畑も、すっっかり荒れ放題だが、

先日試し堀したら、そこそこなっていたので、明日は芋掘りをしてみようと思っている。仕事漬けの

毎日だったから、体がなまっているので、まあ、無理しないように、ぼちぼち、収穫を楽しもうと

思っている。

       10.20

ガラリと仕事の内容が変わって、今は筆を持って、一日中動かすのは手先ばかりになった。この仕事は、

よほどのことがないと失敗するということはないので、安定している。ところが、どうもおかし

いことに気がついた。どう数えても、数が足りない。ぴったり、区切りの良い数が。てことは、

原型を作った時に、数え間違えていたということらしい。困った、すでに、素焼きまで、終わっている

ので、今から原型作りをする時間がない。向こうには、頼み込んで、納期をずらしてもらっている。

何か、方法を考えないといけない。仕事は、どこで、何が起こるかわからないものだと、

改めて教えられた。

       10.19

いつもの習慣で、夜中に目がさめると、タブレットのスイッチを入れて、ヤフーのニュースを見る。

気になる記事だと、開いてゆっくり考えながら見ている。昨日、ふと韓国の仏像の話題が載っていて、

日本人が所有する、古い仏像を韓国政府が買い戻そうとするが、値段の折り合いがつかずに断念

することになりそう、というような内容だった。一体どんな仏像かと、画像を開くと、はっと

するほどに美しい。本当に。これまで見た中で、3本の指に入る。一つは室生寺で見た、仏像。

あれはなんの前情報もなく、いきなり対面して、一目惚れしてしまった。それと、こちらは

あまりにも有名な興福寺の阿修羅像。そして、昨日写真で見たあの仏像。所有者は15億円を

要求して、韓国が用意しているのが4億5千万円だとか。あまりの隔たりに、これから、どう

推移してゆくか、全く見当がつかないが、一度、できることなら本物を見て見たい。そんな

ことを思いながら、またウトウトして朝を迎えたのだが。ここへきて、また、仏像作ってみようかな、

という欲望が湧き始めてきた。

       10.18

荷造り終了。これで、一仕事、区切りがつきました。いろいろあったけど、良い勉強をさせて

もらいました。これから、本腰を入れて、年末に向けた仕事に邁進できます。ちょっと、予定より、

遅くなってしまったけど。頑張って、なんとか、やりきろうと思います。ところで、今日もまだ、

セミが鳴いてます。いつまで、鳴き続けるのでしょうか。テレビでは、桜の狂い咲きが報じられて

いました。塩の影響だそうです。台風で、野菜も高騰しているようです。畑は、もう荒れ放題

でしょう。今の仕事が終わったら、なんとか、また、少しずつ、整備して行こうと思いますが。

       10.17

昨日も今日も、朝になると雨が降り出す。そんなわけで、二日続けて散歩にゆけない。やはり、

朝40分ぐらい、歩いてくると、1日のリズムができて、今日も1日、なんとかやってゆこうという

気持ちになるのだけど、いきなり、じっと手を動かしていると、考えなくても良いような、

ネガティブな思いが頭に浮かんで、暗い気分になってしまう。そんなわけで、息子と、些細な

ことで言い合いになって、後で、言わなきゃよかったと、またまた、暗い気分に襲われてしまう。

やはり、仕事に追われて、ものも考えずに、必死に手を動かしている時の方が、精神衛生には

良いのだろうか。

       10.16

朝から雨。工房で釉薬がけ。定番品を焼くために。昨日から二日がかりで。あとは、離れで荷造り。

ぎっちり詰めると、かなり重くなって、あっという間に30キロをオーバーしてしまう。郵便小包は

30キロまでだから、中身を減らして、あんこを詰める。荷造りは、体にこたる。特に膝がきつい。

この前、買ったステッパーに乗って、急に運動を始めたら、ちょっと、膝に違和感を感じた。何事も、

焦っては良くないらしい。

       10.15

虚脱気味。目に力が入らず、頭がぼーっとしている。こりゃやばいと感じつつ、緩んだ緊張の糸は

なかなか戻ってくれない。朝、一番で来てくれた土産物屋さんが、棚と展示場を見て、物がないのに

唖然としていた。これから、頑張って焼きますからと、頭を下げる。ホテルからも、発注書が

届いているし。やらなきゃいけないと思いながら、なんとなくシャキッとしない。朝も、いつもより

遅く目が覚めたし。まあ、昨日の今日だし、仕方ない気もするけれど。釉薬掛けを始めるが、

あまりはかどらず、予定の半分こなすのがやっとだった。もう、今年はいなくなったと思った、

ツクツクボウシが日中に鳴いていた。まだまだ、夏は終わってないぞというかのように。

       10.14

朝から窯出ししました。窯の中の温度は5、60度。素手で持てるぐらいに冷めていました。結果は、

あっけにとられるほどに普通に焼けていました。これまで、苦しんできたことが、なんだったのか

と思うような。昨日の晩は、心配で眠れそうもないので、お酒でもたくさん飲んで酔っ払って寝て

しまおうと思ったのに、喉を通らなくて、悶々と横になっていたのに。結果、良かったのですが、

ただ、それじゃあ、ここのところの3回の焼成はなんだったのか。まあ、複合的な原因で起きた

ことだと思うので、簡単にどこが悪かったとは言えないと思うのですが、うまくいった方法を

崩さないように、良いイメージでこれからも、やってゆこうと思います。そして、窯出しした器を、

1日がかり仕上げました。あとは、荷造りして送り出せば今回のミッションも終了となります。

だけど、たくさんの器を、壊れないように箱詰めするのも大変なことです。息子が少しずつ、

進めてくれていましたが。何しろ、行き先が外国ですから。まだまだ緊張は続きます。

       10.13

昨日まで、鳴いていたいた蝉の声が聞こえなくなった。ようやく、夏も終わったということか。

振り返れば、あの暑かった夏。夢中で仕事をしているうちに、夢のように去ってしまったが。

ここのところ、朝の5時半に家に帰って、散歩に出ていたが、カミさんがもう少し遅く、5時50分頃に

しようかという。足元が暗くて危ないからと。足元で思い出したが、先日水道が止まって、川に

登った時、水路の縁を歩いていて、バランスを崩して、見事に転んでしまった。あっ、やばい!、

転ぶぞ、と思ってからスローモーションのようにひっくり返ってゴロリの転がってしまった。

そうか、年取って転ぶと危険というのはこういうことかと思った。幸い、大きなけがはなかったが、

下に大きな石でも転がっていて、打ち所が悪かったら、危なかった。近頃、忙しさにかまけて、

運動を全くしていなかった。畑で汗を流すこともしていない。カミさんに頼んで、室内でできる、

トレーニング器具のステッパーというのを注文してもらった。前に使っていたのが、壊れて

しまったので。これから、涼しくなると、余計に体も縮こまってくる。少しずつでも、体を鍛えて、

体力維持に努めなければと思う。

       10.12

今朝、農協が工業用電気の集金に来た。彼は、普段は農業用資材の販売の仕事をしていて、島の

農作業情報に詳しい。そこで、世間は今どんな様子か尋ねると、馬鈴薯の植え付け時期とのこと。

そうか、そんな時期だったかと、近頃すっかり足が遠のいた畑のことを思う。サツマイモは

どうなっているのかと聞くと、もうどこも収穫は終わっているという。うちの畑はそのまま

放っているので、一体どうなっているのか。気になって、久しぶりに畑にゆき、鍬で試しに

掘ってみた。すると、あまり肥料もやってないのに、綺麗な芋が出て来た。ついでに、台風で

やられてしまった、里芋も掘ってみると、腐ることなく、芋が出て来た。どちらも、去年に比べると、

だいぶ小ぶりだが、ちゃんとできている。もう少し、まともに世話をしていたらと、反省しつつ、

天気が良い日を見つけて、収穫しないとと、思っている。

       10.11

昨日、何気なく血圧を測ったら、なななんと110代。かつて、そんな数字出たことないのでびっくり。

確かに、前の日にも、120代だったけど。ここ数ヶ月、何度測っても150はあったというのに。

月初に、病院で、事情を話して、血圧の薬を増量していただいた。それでも、全く下がることなく、

150台をキープしていた。それが、仕事も目安がついた途端に、下がったということだろうか。

自分では、気がつかなかったが、相当プレッシャーがかかっていたのだろう。まあ、窯出ししたら、

上手くゆかずに、元の木阿弥、なんてことになるかも。あと、数日、こころ穏やかに過ごして

ゆこうと思う。

       10.10

昨日の9時半に、窯に火を入れて、無事焼き上げた。前回は、最後の最後に予定よりも温度が

上がり過ぎてしまったが、今回は、狙い通り。ただ、これでも、釉薬が剥がれるようなら、もう

手の出しようがなくなる。今回は、改造前の土で作った作品も、多く入っているから、やはり、

心配は消えていない。小さい方の窯では、問題なく焼けているのが、どうして、大きな方の窯だと、

上手くゆかないのか。大きなぶんだけ、時間がかかり、それで、より多くのエネルギーを土が受けて、

ダメージになってしまうのか。そこで、全体として20度ぐらい、温度を抑えて焼いてみたわけだが、

果たしてどう出るか。この窯がなんとかなれば、残すところは僅かとなる。ああ、無事に作品が

出てくれると、良いのだが。結果まで、4日、待たねばならない。じっと、我慢の日々となる。

       10.9

今朝の月。薄い皮一枚が上を向いて反り返っているような、限りなく新月に近い。あれって、

なんていうんだっけ、かみさんが聞くので、上弦の月じゃないの、と言って、歌い出す。浴衣の

きみーわあ、すすきのかんざしいー。熱燗徳利かあ、そろそろいいかもなあ、朝晩、だいぶ

冷え込んできたしと。今日の仕事、頑張ったから、一日で窯詰が終わった。明日は本焼き。

これが、なんとか取れれば、だいぶ楽になるのになあ、ため息。夜は、しっかり毛布を準備

しないと、結構冷える。それでも、ツクツクボウシは今も鳴いている。10月もだいぶ進んだと

いうのに。彼らも、子孫を残すために必死なのだと思う。

       10.8

爽やかな青空。でも、暑すぎ。昼間は扇風機が必要だったほど。世間は連休らしい。関係ないけどね。

離れの、焼きあがった作品を整理して、ちょっと、絶望的な気分になる。わが、陶芸人生の集大成と

いっても良い、作品たち、この程度かと思ってしまって。だけど、次には、結構頑張ってるじゃんと、

元気になったり。気持ちは行ったり来たり。次の窯のために、釉薬を4種類作り足して、釉抜きして、

釉掛けを始める。工房中に作品が溢れて、文字どおり足の踏み場がない。ちょっと、片付けたい

ところだけど、今は、そんな時間が勿体無い。

       10.7

台風25号、結構離れたところを通過していった割には、風は強かった。それも、遠のいてくれて、

そろそろ次の窯の準備を始めないと。息子が釉掛けをだいぶ勧めてくれているので、残りは窯詰め

しながらかけようと思う。この仕事も、だいぶ大詰めが見えてきた気がする。初めは、やっても

やっても、先が見えないで、絶望的な気持ちになったが。それと、割れたり、、剥げたり

アクシデントが多くて、今も、窯出ししてから、だいぶ時間がったのに、時々ぱきっと割れたりする。

これが、シバリンングという現象の特徴だが、まさか、自分の土がそんなことになろうとは、

思ってもみなかったから、目の前が真っ暗になった。今は土の成分を少しずつ変えながら、

いろいろ試しているが、すでに素焼きを終えてしまったものは、なんとか工夫して焼き上げる

しかない。こちらも、浮かぶアイデアを駆使しているが、それでもかなりのロスが出てしまう。

これから、最小限になんとかおさまることを祈るしかないのだが。

       10.6

この前の、台風24号で、工房のBSアンテナの支柱を折られて、とうとうテレビには何も映らなく

なってしまった。外の世界とつながっているのはパソコンのみ。寂しいようは、さっぱりした

ような、変な感じ。今は、忙しいから、休憩時間には横になって、目をつぶっているから、

別に不便でもないし。情報はラジコで全国の放送が聴けるし、まあ、いいかと思っている。

読み始めた、三国志は、今はちょっとお休み中。やたらと、名前が多く出てきて、殺し合いの

話が多くて、争い事をあまり好きになれないので、困っている。まあ、世の中なんて、そんな

ことの繰り返しではあると思うが。大河ドラマの「西郷どん」もあまりの話に早々と、さよなら

したし。ますます、独居老人への道を踏み込んでゆくことになりそうですが。

       10.5

昨日、家に戻って、カミさんが聞かせてくれた話。娘から、電話で、バースデーカードありがとうと

言ってきたという。カミさんが、今年は出してないよという。じゃあ、届いたのは何かというと、

実は去年出した、バースデーカードだったらしい。確かに、三人で寄せ書きして、10月生まれの

娘に送った。ところが、なぜか、娘のところには届かなかったという。娘の旦那は、ひょっとして、

間違ってシュレッダーにかけてしまったのではと、落ち込んでいたとか。それが、なんと、1年後の

10月に届いたというのだ。まさに怪現象。郵便局が、何かの手違いに気がついて、今頃、送ったとか、

届いた郵便物を誰かが、勝手に取って、一年後に投函したとか、ポストに引っかかっていて、

何かの弾みで、後から見つかって、遅れて届けたとか。いやあ、どう考えても、おかしいことだ。

何が何やら、全くわからない。誰かに文句を言おうにも、大人気ない気もするから、皆、苦笑いして、

不思議だなあと、首を傾げて、忘れることにした。

       10.4

朝の仕事をいつもの半袖でしていたら、肌寒く感じたので、長袖を引っ張り出してきました。

空には三日月が輝いています。だいぶ秋めいてきたというのに、毎日ツクツクボウシが賑やかに

鳴いています。船がようやく来るようになったと思ったら、また明日から欠航のようです。

台風25号の影響だとか。朝のうちあれほど広がっていた青空も、午後には雨に変わり、地元の

小学校の振替運動会も、午前中で終えたようです。台風がいろいろなところに影響を与えてくれます。

       10.3

山水が止まって、朝から水源地に上がる。次に、工房の屋根瓦を修理する。それに、薪窯の飛ばされた

トタンを治す。それで、午前中が過ぎてしまう。掘るから、工房を雑巾掛けして、次の絵付け作業に

入る準備をする。これから、年末にかけての毎年恒例の作業。奥では、息子が釉薬がけ。それぞれ、

別の仕事。器の注文仕事も、納期の十月末までの完了しなければならないので。

      10.2

台風の後始末に追われる。折れた木の枝が散乱した、家の周りから、道路、工房とたっぷり半日、

なんとか、元の姿に戻ったが。まだ、屋根の修理が残っている。材料をどうしたものか。農協の

共済保険の係りの人が来るが、どうも微妙なところらしく、首をひねっている。大工さんに見積もり

取ってくれと言われても、たった1枚のスレート瓦のために呼べるだろうか。おまけに、今はてんてこ

舞いだという話だし。自分でなんとかなおせないものか。それにしても、農協の人が、屋根を

見上げて、ウヒャア、高いですねえとびっくりしていた。こっちだって、あんな高いところへ

登りたくないよ、でも、放っておくわけにもゆかないし。落ちらた、あの世行き間違いなし。

今のところ、雨漏りはない様だから、しばらく、思案してみようか。

       10.1

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