陶芸 屋久島日記

工房の山水が止まったので、調べると裏の崖のところが抜けていた。ノリが切れていたので、買いに

ゆくと、在庫切れらしいという。沢山あったのに、水道の組合の人が全部持って行ってしまったらしい

とか。がっかりして戻ってきて、どこかに使いかけがないかと探すが、こういう時に限って見つからない。

接ぎ手も必要なので、もう一度店に行って、事情を話すと、瞬間接着剤でも着くという。それを買って、

修理するが中々難しい。何度か、くっついたかなと思って、水を出すと、圧で抜けてしまう。最後、

紐で結んでどうにか繋いだが、今も水が漏れているから時間の問題だろう。そんなことをして、

午前中は潰れ、崖で無理な姿勢で作業をしたら、膝を痛めるしと、踏んだり蹴ったり。午後は化粧がけを

して、過ごすが、せっかくの日曜日なのに、どうもくたびれ損という感じ。明日からは月も変わるし、

年度も変わるし、流れも変わると良いなあと思うのだけど。

       3.31

今日も結構頑張った。本焼の窯だし。片口の口作り。カップの把手付け。裏の削りとみっちり仕事を

した。あまり、物ごとをを考えず、ひたすら手を動かして、残るのは心地よい疲労。あとは、畑仕事と

庭仕事にもう少し時間を取れれば言うことなし。毎日、やることがあって、なんとか糊口を凌げれば

良いのだと思う。

       3.30

radikoでラジオ放送を聴くようになって、ずっと楽しみにしていた、デイキャッチという番組が

今日で終わってしまった。24年間続いていた報道番組で、日替わりで登場するコメンテーターが

独自の視点で日々のニュースを分析してくれる。もちろん納得することも多いが、時には首をひねる

こともある。しかし、自分はこう考えるという自身立ち位置を確認することができる大事な時間に

なっていた。近頃のテレビのくだらなさと、公共放送の偏向から、ほとんど見る気が失せてしまい、

新聞は地元の巨大新聞社が独占して、内容はないし、雑誌類も、ネットで目を通しても、まっとうな

記事が少なく、ネットのニュースも、他のメディアの切り取りばかりだし、一体どこから情報

を集めたら良いのかと途方に暮れてしまう。そんな中での唯一のまともな情報源がなくなって

しまったことに虚しさを感じている。こんな離島の片隅で、ひっそりと暮らしていると、何か拠り所

になる、窓口は欲しいものなのだが。今は、歴史小説からしか学ぶべきものはないのだろうか、

古きを訪ねて新しきを知るというような。

       3.29

夜半からの雨も、上がって、午後にかけて日差しも見えてきた。一日、昨日戻した茶碗に三島の模様を

押してゆく。ひたすら、細かい印文で埋め尽くす作業は、頭を空にして無心で望むので時間を忘れる。

3月ももうすぐ終わって、次の年度へと変わってゆく。ラジオの番組も、聞き慣れた声が今日で終わりと、

流れてくると、ちょっと寂しい気にもなってくる。あと何日かすると新元号も発表だとか。次の時代が

どんな風に変わってゆくのか。あれこれと想いを馳せずにいられない。

       3.28

夜中の風と、乾燥で、昨日の夕方挽いた茶碗が白く乾いていた。ちょっと油断していた。三島用に

作ったので、どうしようもないので、濡れ雑巾をかぶせて、戻すことにした。三島の仕事で大切なのは、

乾き具合の調整。乾きすぎてはもちろんダメだが、柔らかすぎても、綺麗な印は押せない。それから、

化粧をかけるタイミングも難しい。どうやったら、三島の柄が綺麗に出るか。それにあまり綺麗すぎても、

いけない。いい感じでかすれるような、味のある雰囲気が出したい。この辺になると、もう好みの

問題になるが。

       3.27

猫のオブジェを新しく作ろうと思うのだけど、これがなかなか上手くゆかない。ありきたりの、どこかで

見たようなのは面白くないから、なんとかオリジナルの形にできないかと、あれこれ試すのだが、昨日、

石膏で原型を作って、いくつかやって見たのだけど、どうも猫というより犬にしか見えない。以前、

犬を作った時は、猫にしか見えなくて困ったのだが、いやあ、造形力ないなあと我ながら情けなくなる。

息子に見せたら、まず猫への愛情が感じられないと言われてしまうし。確かに、以前飼っていた猫は、

全く懐いてくれず、姿を見ると逃げるしまつ。かみさんにはあれほど懐いていたのに。まあ、新築した

ばかりの家に爪を立てて、家中の柱をガリガリにされたのだから。そんな中で猫で売れそうなものが

できないかと、さもしい気持ちだから、ろくなものができないのは当たり前か。

       3.26

我が家の朝は、まず犬の散歩。いつもの40分ほどのコースを回って、帰るとスムージー作り。小松菜か

畑で採れた青物野菜、それにタンカンを絞って、リンゴとバナナを加える。それから、シャワーを浴びて、

朝食。朝の食事は、家族それぞれで。息子は納豆、カミさんはパンが好き。そして毎日大根おろしが

我が定番。畑から抜いてきたのを山盛りご飯にかけて食べる。大根は、一袋タネを蒔いたら、出来すぎて

今でもとても追いつかないほど生っている。去年はせっせと干し大根にしたが、それも食べきれずに

まだ残っているから、今年はやめて、そろそろ時期が終わったら、あとは花になるのに任せるつもり。

うちの畑は、そろそろ、野菜の花でいっぱい。菜っ葉の黄色い花、パクチーの白い花、パセリも

花になっているし、そのうちにどれもタネになって勝手に落ちダネになりそう。そうしてまた、

来年どこかで、次の命を育んでくれれば良いと思う。そろそろ、次の春植え野菜をどうするか、

考え始めている。

       3.25

吉川英治の私本太平記を読み終える。完全に引き込まれての一気読み。これほど夢中で読むとは。

三作ぶっ続けで。三国志 新水滸伝 私本太平記と。実はあの時代のことよく知らなかったのですね。

北条氏から足利幕府へと変わる時代を。尊氏がどんな人物だったのか、新田義貞、楠木正成、後醍醐

天皇というような時代を彩った男たちのことを。あの時代を生きた兼好法師、徒然草の時代だった

ことも。現代の75年続く平和の時代。幸いに団塊と呼ばれる戦後生まれの世代をすごしてきた、

戦争を知らない世代、これからも平和が続いてくれることを祈っているが、この国では、果てしない

戦いの歴史が繰り広げられていたということ、忘れてはいけないことだと思うのです。次に、

「新平家物語」を読み始める。

       3.24

この春は、穏やかな日が少ない。雨が降る、風が吹く。それも激しく。彼岸を過ぎたのに、肌寒く、

風が唸っている。それに、体に何が起きたのか、頭の中で絶えず音がなっている。金属質のような、

セミの鳴き声のような。これは去年からずっと続いているのだが。仕事を頑張り過ぎて、疲労が

原因だろうと思っていたが、ここへきて、それほど忙しくなくなっても、一向音は消えない。

歳のせいだろう、なんとか慣れればと、気にしないように過ごしているが、時に煩わしくもなる。

息子は一度耳鼻科へ行ってみたらというのだが。今の所は、腰をあげる気にもなれない。もう一つ、

近頃どうも耳が悪くなった気がする。一つには頭の中で鳴っている音が聴覚を邪魔しているのだと

思うが。これも、歳のせいだろうか。まあ、受け止めて行くしかないのだと思う。

       3.23

ほとんど引きこもりなのに、一度出ると続くようで、今週2度目の外出をしました。今日は納品と

買い物。春の観光シーズンということで、土産店に行ったり、ホテルの棚卸しをしたり、午後には

体験の予約が入っていたので、あまりゆっくりもできず、バタバタと買い物をして戻ってきました。

スーパーで、黒いスーツを着た家族連れを見かけて、今日が卒業式と知りました。小学校や中学校に

子供たちが通っていた遥か昔が思い出されて、懐かしい記憶が蘇りました。帰りの車から、ある1本の

桜の木が満開に花を咲かせているのを見かけました。枝ぶりも見事で、なぜあの木だけが満開だった

のかと不思議な気持ちになりました。おそらく、特別な品種なのでしょう。桜は、なぜか華やかな

気持ちと裏腹に儚げな、妙にしんとした、無常感のような気分を呼び起こしてくれます。車の中で、

鳴っていた桜坂の曲がしみて着ました。その曲は福山雅治でなく加藤登紀子が歌っっていたのですが。

       3.22

暑かったあ、汗ばむような陽気、初夏と言っても良いような。春分の日ですもんねえ。一日、なんだか

バタバタして、何していたやら。窯の仕事に、家の道の側溝にたまった落ち葉や泥をすくったり。

お客さんの相手だったり、なんせ、春の人事異動の時期ですから。それに納品の準備と、ただただ、

工房をウロウロ。気が付いたら、もう一日が過ぎていって、まさに貧乏暇なしです。

       3.21

夜中に何度も、目を覚まして、本を読んでいたのでどうも寝不足。それに風邪気味か、体がゾクゾクする。

それが、午後になると急に気温が上がって、今度は体がぽっぽする。そんな中、手びねり体験を教える。

だいぶ間が空いて、なかなか手順が悪くてバタバタする。なんとか無事終わって、がっくり。まだまだ、

いつもの生活には戻れないらしい。去年、忙しくてほとんど体験を休んでいたから。なんとか、復帰

しないといけない。

       3.20

朝から病院。3ヶ月ごとの定期健診。特別、混んでいたようで、看護師さんが走り回っている。待合所の

椅子も満席状態。ずいぶん待たされるが、キンドルがあるので退屈はしない。結果は異常なし。ただ、

薬局でも待たされる。そのあと、野暮用で銀行を2軒回る。事務的なことで、何枚も書類を書かされる。

待ち時間も長くて、昼過ぎまでかかる。家に戻ったら、今度は探し物。それから、税務署に提出した、

確定申告に不備があったと書類が届いて、カミさんが電話で問い合わせる。結果は大した問題ではなく

一安心。なんとも、疲れる一日。体の疲れなら心地よいのだが、今日の疲れは、別。普段、ほとんど

引きこもりのおじいさんには、きつすぎる一日となった。

       3.19

今日は、春の彼岸の入りらしい。暑さ寒さも彼岸までというから、この寒の戻りもいよいよ、抜けそうな

気配。それにしても、寒いので、今日は体験工房で、荷造りをしたので、暖房を入れてしまった。

真冬よりも、今の方が耐えられないのは、心の持ちようだろうか。もう春なのにというついつい緩んだ、

心が堪え性を無くさせているのかもしれない。今読んでいる私本太平記も半ばを過ぎて、話はいよいよ

北条と足利との戦いへと入ってきた。天下を目指して、一癖も二癖もある男たちが、あの手この手と

策を練って、戦ってゆく。面白くて、ついつい時間を忘れて、夜中まで夢中で読まされている。

少年の頃読んだ、宮本武蔵の、剣の道を極めるために、ひたすら純粋に道を歩んだ話とは、あまりに

違った、世の中の裏の裏を読み合う、熾烈な争いを実に見事に描きあげて、まさに筆の達人という趣に、

ついつい弄ばれている気がする。吉川英治という書き手の手のひらに乗せられる心地よさに心を

踊らされているようだ。

       3.18

次の猫シリーズを作るための、スケッチを描く。前に作ったのより、擬人化しようと思うのだが、

どこまでやるか。体は人間で、顔だけ猫だったり、猫だけど、立って歩くような設定にするか、

それとも、完全に招き猫の派生系にするか。これは、いわゆるコンセプトづくりというわけ。あとは

大きさ。大きければ時間がかかるというわけでもないし、小さくたって、作るのに手間がかかるもの

もある。だけど、売りやすい大きさ、価格もあるし、かといって、売れ線を狙うと、品がなくなる。

焼き上がりの色、技法、窯詰法と考えればきりがない。アイデアから、最後の焼き上げまで、簡単には

ゆかないものだと思う。ましてや、ある程度のグレードを目指すとなると。

       3.17

三月も、気がつけば折り返し。今年は、いつにも増して、日が過ぎるスピードが増している気がする。

今朝は、まず看板の修理から。ここ数日の強風で工房への道にある、看板が落ちてしまった。あの台風でも

大丈夫だったのに。街灯用の円柱に楔で止めてあったのが、なぜか落ちてしまった。調べてみると、

破損はなく、ただ楔が緩んで取れたらしい。ハンマーで楔を叩き込んで、取り付け直す。県道沿いの

方は、大丈夫みたい。そこで去年、作った、招き猫が素焼きで粉々に割れてしまったことを思い出す。

もう一度作り直そうかと、急に思いたつ。近頃、猫ものを作っていることだし、再挑戦も良いのではと。

       3.16

寒い!。昼間の気温が12度。この時期にしては、冷え込んでいる。今週は、ほぼ一人で、朝の散歩を

しているのだけど、家を出るときはほんの小ぶりだったのに、途中から結構降りが強くなって、犬を

傘の下に引き入れて、急ぎ足で帰ってきた。朝から、濡れると、惨めな気分になる。昨日どこかで

ぶつけたらしく、手の指、薬指が紫色に腫れていて、なぜか指先が痺れて、感覚がおかしい。

カミさんも調子を崩して、何日か寝込んでいたり、次男も熱を出したりと、ここにきて、我が家は

ちょっと、湿り気味。まあ、良い時もあれば悪い時もあるが。一日、ぐい呑みに印判を押す。無心で

押していると、余計なことが頭から消えてくれるからありがたい。

       3.15

ハウス関係の作業をして、体験作品の仕上げを済まして、午後はろくろに向かう。三島のぐい呑の

原形作り。ちょっと、離れていたろくろ作業。それに、三島の仕事にもだいぶ間が空いた。化粧との

相性が悪く離れていたが、だいぶ乗りも良くなったので、ここらで再挑戦する。剥がれずに行けると

良いのだが。

       3.14

今日も風が強い。西高東低の天気図。今朝の、ニュースで、コカインで捕まった話でびっくりした。

ラジオで、毎週聴いていたから、radikoで東京の番組が聴くことができるようになって、随分、

身近に感じていたから。日々、いろいろな、ニュースが流れて、例えば、現総理が4期目の可能性が

あるとか。まさに、寝耳に水とはいうけれど。人は決まり事を守って生きるべきものと思っていたら、

そういうことも、力があれば好きにできるということだろうか。いろいろ考えさせられることばかりだ。

       3.13

月末〆切の仕事の、包装を始める。しかし、箱の在庫が足りず急ぎ注文する。半分ほど箱詰めを終えて、

包装紙も切れていたので、こちらも急ぎ注文を出す。昨日、新水滸伝を読み終え、続き、私本太平記を

読み始める。時は、平家が滅び源氏から北条の執権政治が行き詰った頃、若き日の足利尊氏が・・・と

いうような話らしい。舞台は中国から日本へ。あの時代のことはほとんど知識がなかった。

これからが楽しみ。

       3.12

風が強い。空を切り裂いているようなゴーゴーとした唸り。だから体感も寒く感じる。桜が咲いて、

ツツジも花を着けているというのに。一日中荷造り。体験の作品を送りに郵便局へゆく。送り先は中国。

中国にはいつもの送り状と別に、インボイスというのを書かなければいけない。これが結構面倒臭い。

全てローマ字で、書けという。以前にシンガポールに送ったときは船便の会社が変わって書いてくれた。

それでも、何度か、確認の電話が入ったが、その意味がよくわかった。多分、初めから、悪いことを

しようと、狙っている人たちも多いのだろう。取り締まる側も必死なのだと思う。

       3.11

にワサワサしてきた。人の出入り、それに電話も何本もかかってきて、春で人が動き出したのだ

ろうか。そんな中、猫のオブジェをなんとか作り終える。結構苦戦した。これほど手間取るとは。

次に作るときは、要領もわかったので、もう少しスムーズにできそうだが、果たしてそういうことに

なるか。やはり、焼き物で食っているからには、売れてくれないと。売れないとしても、せめて、

興味を持ってくれる人が現れないことには。独りよがりと言われてしまうから。

       3.10

猫のオブジェの仕上げ。今作っているのは空飛ぶ猫。猫が空を飛ぶかという話なのだけど、まあ、

木から飛び降りるとかジャンプぐらいなら、よくみかけるけど、鳥じゃあるまいし、飛ぶわけは

ありません。でも、今や、ペットブーム、犬や猫のオブジェは世の中に溢れています。だから、

作ろうとすると、どこかで見たようなものにどうしてもなってしまいます。それじゃあ、つまらないと、

飛ばしてみました。しかし、オブジェを浮かすためには、上から吊るすか、針金か何かで、下から

支えるしかありません。そして、見た感じ浮いてるように表現する。これがなかなか手間がかかって、

20個ほどを組み立てるのに、一日で終わりませんでした。まあ、手間を考えていたら、この仕事は

できませんけど。それに、手作りオブジェといっても、そんなに高い値段はつけられませんから。

その辺は、器を作るより、楽しめたから、あとは、もうおまけみたいなもので良いのです。それに、

こういうものは使うものではありませんから、なかなか売れないんですよねえ。まさに、自己満足の

世界でしょうか。明日中には、なんとか作り終えたいのもと思っています。

       3.9

気持ちの良い青空に風もおさまり、ハウスの屋根に登って、ビニールをひっぱがす。去年の台風で

めくり上げてからそのままにして、雨であっちこっちに水が溜まって、水の重さで、パイプがへしゃげて、

変形してきたので、ビニールに穴を開けて水を抜いたら、今度は大風で、ハウスが持ってかれそうに

なって、ようやく今朝、引き摺り下ろしたのです。ほぼ半年使っただけで、終わってしまった命、

短かったけど、ハウスが潰れなかっただけでもよかったと考えて、次に向かって、アイデアを

練っているところ。あとは、畑周りの草払いを夕方までやる。いきなりのハードな仕事で、もう足元が

ヨロヨロ。ふーっ、くたびれたあー。まあ、明日は工房で、細かい作業の予定なので、疲れも取れて

くれると思います。

       3.8

ネコを窯出しする。ちょっと、イメージょとは違ったかなあ。まあ、今更しかたないことだけど。

久々の体験も入って、ぼちぼち、動き出した気がする。昨日の大雨の次は、大風が吹く。ハウスが

ひどいことになっている、忙しさにかまけて放っておいたので。なんとかしないといけない。明日は

外仕事になりそう。

       3.7

よく降りますねえ。春に三日の晴れ間なしと言いますが。おまけに、船も欠航です。昨日やり残した

釉薬掛けの続きをして、工房を片付けて、あとはスプーンの絵付けです。スプーンの化粧掛けは、

全面にかける必要があって、洗濯バサミでぶら下げて乾かすのですが、少し柔らかかったみたいで、

洗濯バサミが食い込んで変形したのが出てしまいました。乾きすぎると、化粧が剥がれ、柔らかいと

潰れるし、加減が難しく、苦労してます。もう少し、挟む力が弱い洗濯バサミがあると良いのですが。

       3.6

窯詰めしてみると、オブジェの効率の悪いこと。手が飛び出したり、頭の先が邪魔したり、予定していた

半分も入らなかった。空間はガラガラに空いているのだけど。釉薬をかけているから、重ねるわけにも

ゆかないし。焼締〆だったら、どんどん重ねても大丈夫なのだが。そんなわけで、予定していた1回の

窯ではとても入りきらず、連続してもう一度本焼きすることにする。だから、昨日から、ずっと窯づめと

釉薬掛け。オブジェは縦では入らず、図らずも横に寝かして窯に入れる。昼休みも返上して仕事を

してたので、夕方にはぼーっとなってしまいました。

       3.5

風が強い。朝の散歩の帰り道、向かい風に吹き飛ばされそうだった。暖かいのに、この風。まさに

春の嵐という感じ。スプーンの化粧がけの続きと、釉薬がけ。猫カップと猫の箸置き。猫ものを中心に、

カップやご飯茶碗なども。素焼きの上に、いろいろな化粧を掛け合わせて、最後に釉薬をかける。

結構手間がかかる仕事。近頃、こういう細かくて手間のかかる仕事はあまりしてこなかった。

オブジェといえば1メートル近い大きなものを作っていた。だけど、実は、手のひらに乗るような

小さいものが得意だったりする。今回は、型は使わず、すべて手作り。だから、同じものは二つと

無い。色も全て違うように、だから、時間もかかるのだが。明日は風もおさまってくれると良いのだが。

       3.4

水滸伝は、三国志とはだいぶ趣が違う。三国志の方は、漢の国が衰え、次の魏呉蜀の三國の衰亡を

追った物語だった。後半は、特に諸葛孔明が中心に描かれていた。男の戦いがテーマと思うが、

水滸伝は、北宋末期、乱れた世に現れた108人の豪傑が梁山泊に集まり、官と対立してゆく物語。

一つ一つの逸話が、男女であったり、金であったり、人間の欲望が赤裸々に描かれて、講談調の

人情話も多い。特に吉川英治の新水滸伝は、執筆途中で亡くなってしまったこともあって、完結して

ないということだが、くだけた表現と相まって、人間の愚かさといったものをユーモラスに描いている。

これまで、電子版をタブレットで読んでいたが、キンドルが届いたので、今日からそちらで読み始めた。

       3.3

スプーンを作り直す。化粧が剥がれてしまったので。1からやり直すのは、しんどいが。原因は

いくつか考えられるが、追求は後にして、とりあえず、次は化粧を変えてみることにする。小さい

割には、手間がかかるので、失敗するとダメージが残るが。一日やると、ずいぶんできるもので、

失敗を繰り返したくないと思う。ここのところ雨が多く、作品がなかなか乾いてくれない。昨日と

今日とでは、ほとんど変化がない。これからは湿度との戦いになりそう。

       3.2

ここのところ、どうも仕事が停滞気味。お葬式があったり、かみさんのさがしものに付き合ったり、

今日は作ったスプーンの化粧が剥がれて、全て土に戻したりと、停滞というより後戻りしている気が

する。だいぶ暖かくなって、もうそろそろ良いかなと、薪ストーブの煙突を外して、体験工房の前の

ベランダの修理をする。以前にシロアリにやられて、雨の降り込みと相まって、柱が腐って、床が

落ちそうになっていた。お客さんが怪我でもしたら大ごとなので、腐った柱を取り除き、代わりの

柱を継ぎ足して、なんとか傾いていた床をまっすぐにする。あとは建材屋さんで材料を買ってこないと、

出来ないので、とりあえず骨組みだけの修理だったが。それでも、傾いた床が平らになっただけでも、

気持ちが落ち着くから不思議。仕事とは関係ないが、吉川英治の三国志、全12巻を読み終える。

時空を超えてはるか遠い旅をしてきたような気分。あの時代を生きた、劉邦や諸葛孔明などの生き様が

活写されていて、一気読みだった。思えば日本では卑弥呼の時代。未だにどこにあったのかさえ、

論争しているというのに、あちらではあのような戦いが繰り広げられていたということに驚かされる。

それと、現代でも同じだと思うが、戦争によって文明が発展するという皮肉にも、考えさせられる。

いつの時代も、人の営みは繰り返すものだ痛感させられる。続いて、新水滸伝を読み始める。

       3.1

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